「テクノゲル」の特長
「テクノゲル」には、お客様のニーズに対応するため、さまざまな特長があります。それぞれの特長を活かし、多様な分野・用途に使用される製品となっています。

カスタマイズ
「テクノゲル」は粘着性や導電性といった物性のカスタマイズから、クロスやフォーム・ウレタンといった他の素材と組み合わせる加工なども行っています。
高い安全性を確保したゲル素材の販売だけでなく、製品設計や最終製品の加工まで、お客様のニーズに応じたテクノゲルを提供します。

粘着性
生体粘着テープ並みの強粘着性から、微粘着性まで調整可能です。

導電性
電解質を含有することにより導電性を付与することができます。心電図などの生体センサー向けの低インピーダンスのものから、TENSやEMSなどの電気刺激用の高インピーダンスのものまで調整可能です。
水分呼吸性
「テクノゲル」は乾燥した環境では水分を放出し、湿潤した環境では水分を吸い込む性質があります。そのため、日常環境において乾燥も膨潤もしないように設計することが可能です。

安全性
「テクノゲル」は製造時の反応性を制御することにより、かぶれや皮膚障害の原因となる「残存モノマー量」を低減しています。また、安全性が確認された内容成分から構成されているため、高い安全性を確保できます。
繰返し使用するTENSやEMSの粘着パッドや長時間皮膚に貼付するウエアラブル機器用の電極、ホルターECG電極など幅広く採用されています。
皮膚に貼りつけて剥がしたテープの表面をヨウ素処理して観察したところ、通常の医療用テープと比較して、「テクノゲル」は角質の付着が少なく肌に優しいことがわかります。 (白く見える部分が角質で、医療用テープは全面に角質が付着しています。)

基本的な安全性
ISO10993に基づく生体適合性評価を実施しています。※測定値の一例です。
生体適合性評価結果
試験内容 | 試験目的 | テクノゲル |
---|---|---|
細胞毒性試験 | 生体への毒性 | 0 |
皮膚一次刺激試験 | 皮膚接触の刺激性 | P.I.I 0.0* |
感作性試験 | アレルギーの発生する度合い | 感作性なし |
人皮膚に対するかぶれの状況判定
河合法「24時間開放性貼付試験」 3B-0C-OD
一般的な粘着テープはかぶれやすく、C-StageやD-Stageの発生が避けられないと言われていますが、「テクノゲル」は人の皮膚に対してかぶれにくいと判断できます。
- (検査方法)
-
- 被験者20名の上腕内側部に試料を貼付。
- 24時間貼付後、貼付部位を観察、肉眼的に異常のないものに限りレプリカ標本を採取。
- レプリカ標本は倍率50倍にて全視野を顕微鏡観察。
- 刺激の強さに応じてA-Stage~D-Stageの4段階に分けて観察、判定。
河合法:顕微鏡観察による貼付試験判定基準
判定方法 | 顕微鏡判定 | 肉眼判定 | |||||
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表皮の形態学的変化 | 円形皮丘 | 陥凹皮溝 |
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|||
判定基準 | - | (試験体刺激指数)‐(コントロール刺激指数) | 1例以上 | 1例以上 | |||
≦0 | 1~2 | 3 | ≧4 | ||||
陰性 | 準陰性 | 準陽性 | 陽性 | 陽性 | 陽性 | ||
刺激ランク | A-Stage | B-Stage | C-Stage | D-Stage | |||
強
弱
|




グレード
グレード | 特長 | 用途例 |
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SR | 繰返し粘着性 | 電気刺激用電極(TENS)、筋肉刺激用粘着パッド(EMS) |
CR | 低インピーダンス | 心電図用電極(ECG)、生体センサ |
NR | 低アルミ腐食性 | 電気手術器用対極板 |
HIT | 貼付直後の初期粘着性が高い | 検査・心電図用電極 |
AG | 薄くしても粘着性が高い | 粘着テープ |
G | 伸縮性、微粘着性 | 微粘着シート、仮固定材 |
CP | 高湿潤、薬効成分の添加が可能 | スキンケア用パック(化粧品、医薬部外品) |
用途例一覧
お客様の要望に合わせてカスタマイズできます。ゲル素材の販売だけでなく、各種電極加工品や化粧品ゲルマスクのOEMなど、幅広く採用されています。
素材分野 | 医療分野 | ヘルスケア分野 | 美容分野 |
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品質管理
ISO9001、ISO13485、14001認証を取得しています。テクノゲルの原材料調達から、製造、検査、出荷までの一貫した製造管理を実践しており、安定した品質管理を実現しています。